骨折、脱臼

骨折

骨折はいろいろな原因で起こります。ソファ・椅子からの落下やケンカなどによって、犬や猫も骨折をしてしまうことがあります。特に若いときは骨が柔らかいため骨折をしやすい傾向にあります。骨折を治すのは自分の自然治癒力と、あとは治るために必要な固定をすることが必要となります。

また、骨折で大切なことは手術で骨折部をしっかり固定することはもちろん、運動制限、感染予防などの術後管理も非常に重要です。

骨折の仕方・部位、動物の年齢にもよりまるが、通常骨がくっつくまでには2ヶ月前後かかります。その間の運動制限が必要で散歩は獣医師の指示があってから行くようにしましょう。

 

骨折を固定した際、すべてうまく治癒してくれればいいのですが、中には骨に感染を起こしたり、固定力が不十分または動物の運動制限が足りないために骨がくっつかない、いわゆる骨の癒合不全を起こすこともあります。

このような場合、再手術が必要になったり、治療までに非常に長い時間を要することもあります。

 

固定法には、大まかに外部固定法(ギブス、創外固定)、内部固定法(髄内ピン、プレート固定、スクリュー固定など)があり、骨折を起こした部位、骨折の仕方、動物の性格などによって様々な方法が取られます。

例えば、陣内ピンだけで固定することもあれば、プレート固定と創外固定を組み合わせることもあります。

治療法

骨折をしてしまった場合は、人間の場合と同じようにしっかりと固定することが重要です。ギプスなどを使って固定することもできますが、場合によっては手術をして骨に直接器具を装着する必要があります。通常は折れた骨がくっつくまでに2ヶ月前後かかりますが、この間は当然運動制限や感染予防などのケアが重要です。万が一骨に感染を起こしてしまった場合や、激しい運動をしてしまった場合には、再手術が必要になることもあります。

脱臼

犬の脱臼

関節の骨がずれてしまう脱臼は、犬の場合は膝蓋骨(しつがいこつ)や股関節で起きることがあります。膝蓋骨というのは、いわゆる膝のお皿のことですが、この骨がずれると靭帯の動きを妨げられて歩行困難になってしまいます。室内のフローリングで滑ったときや、落下したときに膝蓋骨脱臼になることが多く、犬種としては、ポメラニアン・ヨークシャテリア・シーズー・チワワ・トイプードル・マルチーズなどの小型犬が特になりやすいためご注意ください。また、股関節脱臼は、肥満や骨の成長障害や股関節への衝撃などで起きることが知られており、レトリバーなどの大型犬でよく見られます。

予防と治療

犬の脱臼は、放っておくと何度も関節がはずれる「脱臼グセ」ができてしまうこともあります。歩き方が気になるときなどは、早めに検査を受けるようにしましょう。また、重症の脱臼では、手術が必要なこともあります。特に股関節脱臼は、肥満や過度の運動など、発育期の環境によるものも多いため、適切な飼育環境を作ってあげるようにしましょう。

猫の脱臼

猫の場合も、高い場所から落ちたり交通事故に遭ったりすると、靭帯や腱などが切れて脱臼が起こってしまいます。痛みがあるため、足を浮かせる、足を少ししか地面につけないといった不自然な動きが見られ、患部が腫れてしまうこともあります。

予防と治療

猫の場合はギブスなどを使えないことが多いため、ゲージに入れて運動制限をする必要が出てきます。重症の場合は手術が必要なこともありますので、歩き方がおかしい場合には早めに獣医師の診断を受けるようにしましょう。