椎間板ヘルニア

椎間板ヘルニアとは

椎間板ヘルニアとは、椎間板内部の髄核が脊椎内に突き出して、脊髄を圧迫することで激しい痛みや麻痺といった症状が出る病気です。原因としては老化によって関節の軟骨部が弾力性を失うことや、激しい運動によって椎間板への負担が大きくなることが挙げられます。犬や猫も椎間板ヘルニアになることはありますので、症状が見られる場合には、早めに治療を受けるようにしましょう。

犬の椎間板ヘルニア

症状

  • 運動を嫌がる
  • 抱っこを嫌う
  • 立ち上がっても、すぐにペタンとお尻をつけてしまう
  • 立っていることが困難
  • 立ち上がれない
  • けいれん
  • 疼痛
  • 硬直
  • 不眠
  • 糞尿の垂れ流し

椎間板ヘルニアにかかりやすい犬種

ダックスフンド・ウェルシュコーギーペンプローグ・コッカースパニエル・シーズー・パグ・ピーグル・プードル・ペキニーズなど
これらの犬種を飼っている場合は、なるべく激しい運動を避け、フローリングにはカーペットやマットを敷くようにしましょう。また、肥満防止に努めることも大切です。

犬の椎間板ヘルニアの原因

通常の犬の脊柱は、頸椎7、胸椎13、腰椎7から成り立っています。第1~2頸椎は可動性の関節でつながっていてそれ以下の脊椎の間はゴムのような軟骨で接合しています。
このゴムのような軟骨を椎間板(ついかんばん)といいます。
椎間板は、ショックの吸収、圧力の分散の役目をしています。
通常、ヘルニアというのは臓器が通常の場所にない症状のことを言いその症状が椎間板に現れるために、椎間板ヘルニアと呼ばれています。
犬の椎間板ヘルニアも、人間と同じように痛みや麻痺等の症状が出ます。

犬の椎間板ヘルニアの治療

軽度な場合は、通院で注射やレーザーや薬などによって経過を観察していきますが、症状が進行している場合は、ステロイドパルス療法や点滴などにも追加します。また、排尿障害を伴うくらい重度の場合は早急に手術が必要なこともあります。手術の際は、圧迫の原因である椎間板物質を除去したり、圧迫を受けた脊髄神経の「逃げ場」を作ったりします。

猫の椎間板ヘルニア

症状

  • 手足の麻痺
  • 立てない
  • 歩けない
  • 糞尿の垂れ流し

猫の椎間板ヘルニアの治療

まずはどこに症状が出ているのかを特定し、レントゲン検査や造影検査を行います。そして原因を突き止めた後は、抗炎症剤やビタミンB複合体の投与、マッサージや温熱療法、そして手術などで治療を進めていきます。

猫の椎間板ヘルニアの原因

犬と比べてみると、猫の椎間板ヘルニアは、少ないとされていますが、比較的若い猫や老猫には、良くみられるともいわれています。
この原因となっているのが、肥満と、栄養性二次性上皮小体機能亢進症です。
栄養性二次性上皮小体機能亢進症は、割と若い6歳くらいまでの猫に多発する病気で、カルシウムが不足していたり、ビタミンのバランスなどが原因となり、腰部や後ろ足の骨に異常が起きる病気です。
この病気が引き金となってしまい、比較的若い猫に椎間板ヘルニアが多いといわれています。
また、あまり運動をすることが嫌になってしまった、肥満の老猫にも多くみられています。